CATIA V6とは
製品機能の高度化・多様化、安全基準と環境への対応、グローバル化の拡大、エレクトロニクス技術の進化など、製造業を取り巻く環境の変化に適切に対応するには、これまで蓄積したノウハウを生かしながら、新たな仕組みとプロセスの構築が求められています。
ダッソー・システムズのパイオニア的ブランドCATIAの革新的ソリューション CATIA V6は、企業規模の大小・業種を問わず、オンラインで協業しながら製品開発を行うのに最適な、次世代バーチャル製品設計ソリューションです。 他に類を見ないテクノロジーによって、CATIA V6はより現実の世界に近い形で3次元設計を実現します。
CATIA V6は、意匠、機構、設備およびシステム・エンジニアリングの領域と、製品を定義するあらゆる分野で、高品質のモデリング/シミュレーション技術を提供します。また、ナレッジを活用したコンセプト設計から機能ベースの設計、製造要件の定義、大規模アセンブリの管理など、PLMの実現に必要なオーサリングツールとして広範な機能を包含しています。
CATIA V6はモジュール構成になっておりますので、お客様それぞれが最適な構成をお選びいただけます。少ない投資で小規模なシステムから活用を開始し、その効果を確認しながら大きく成長させることも可能です。
CATIA V5をお使いのお客様は、V5資産を活かせることはもちろんのこと、これまで個別に運用されていた業務や、お客様毎にカスタマイズして連携されていた各種機能がひとつのインフラ上に統合されます。
CATIA V6 の特徴的機能
CATIA V6は、お客様に最適な構成をお選びいただけるモジュール構成となっておりますので、
お客様のご活用範囲に適した、柔軟な組み合わせが可能です。
お客様のご活用分野
SYSTEMS/システム
製品開発プロセスにおいて、製品コンセプト、生産・運用などに対するさまざまな要求仕様・機能展開・論理展開・仮想検討といったあらゆる観点からコラボレーティブに定義し、製品の複雑化した挙動をモデリングし、3次元シミュレーションなどで「見える化」を提供します。
単一統合プラットフォーム上で、システム構築者や製品エンジニア、設計者、デザイナー、技術者など、技術/ビジネスの両面から定義を行います。RFLP(要件管理/機能設計/論理設計/物理設計)のプロセスをカバーし、初期要件の定義から最終的な製品の市場投入とサポートに至るまでのトレーサビリティを提供します。
CATIAシステム・アーキテクチャー・デザイン(SAR) 論理モデルを定義して、機能に対する技術ソリューションの実行、解析、分析を可能にし、製品開発サイクル全体を通じて、初期の要件を満たすことができます。 |
CATIAシステム・デイナミック・ビヘイビア・モデリング(DBM) RFLP全体のアプローチに統合された、Modelica言語ベースのワークベンチを使用して、マルチエンジニアリング・システムの動的な挙動をモデル化し、シミュレーションできます。 |
SHAPE/シェイプ
CATIAシェイプは、クリエイティブなデザイナーを強力にサポートして、人々の心に響くような斬新なデザインを創造できるモデリングツールです。市場で売れる製品の殆どは、消費者の感情的な反応を引き起こすデザインを備えて市場で売れる製品を創出するため、デザイナーは技術部門と連携して製品機能を確保しつつ、デザインによってより魅力的な製品形状を簡単に作成/調整するためのソフトウエア・ツールを必要とします。
CATIAシェイプでは、サブディビジョン・サーフェス、スタイリング、クラスAサーフェス、メカニカル・ファンクショナル・サーフェス作成に至る、サーフェス作成から修正まで必要とされる全ての機能をカバーしています。 更にリバースエンジニアリングの全プロセスをカバーするデータのインポートから高品質サーフェスの復元、修正、完成といった機能を提供します。
CATIAレンダリング(REN) リアルタイムに材料・光源などを考慮した写真画質のレンダリングにより、より優れた意思決定とプレゼンテーションのための可視化を実現する製品です。 |
CATIAライブ・シェイプ(LSE) 簡単な操作で、ソリッド、サーフェス、ワイヤーフレーム・デモリングなどのハイブリッド・モデリングが可能です。ダイレクトモデリング手法により、CATIA V4/V5だけではなく、他CADのデータを再利用し、設計の詳細化を進めることもできます。 |
CATIA ICEM ClassA(ICA) 美しく、より人間工学に基づいたモデル化と可視化をし、最高品質のクラスAサーフェスを実現する生産性の高い製品です。 |
MECHANICAL/メカニカル
CATIAメカニカルは、構想設計段階のラフなスケッチから、鋳造・鍛造からプラスチック射出成形を含む成形作業、複合材部品の設計・製造、機械加工部品と板金部品の設計、高度な溶接アセンブリも含むメカニカル・アセンブリの定義に至る幅広いエンジニアリング・プロセスにおける3次元パーツを作成することができます。 3次元アノテーション、機能耐性、キネマティックス・ツールを活用して、機械製品全体の定義にCATIAメカニカルを利用することができます。あらかじめ定義されたプロセスによって、生産性が大幅に上がり、機械製品設計をより早く仕上げられるだけでなく、設計変更もより迅速に行うことができます。
CATIA 3Dデザイン(TDD) メカニカル・パーツの配置からアセンブリ拘束定義、図面生成に至るまでアセンブリ設計環境を提供します。TDDは、他の多くのCATIA V6製品の基盤となる製品です。 |
CATIAメカニカル・デザイン(MDE) 複雑なアセンブリやパーツを作成・管理し、自動化されたメカニズム設計、ライブ・キネマティック・シミュレーション、アセンブリ図面生成、および写真品質のイメージ作成など、広範囲な作業が可能です。 |
EQUIPMENT/機器設計
CATIA機器設計は、電気システムや電子システム、流体システムや空調システムなどのコラボレーティブな詳細設計を円滑化する統合環境を提供します。
CATIA機器設計およびソリューション群により、システムの論理的定義に機器設計が追従するため、製品使用への適合性、完全なトレーサビリティ、構成管理などが確保されます。ナレッジやルールをシステムに組み込み、設計プロセス全体はもとより、ドキュメンテーション作成や製造の段階に至るまで、変更や規制遵守基準を自動的に伝達することも可能です。このような統合環境は、機器設計の品質を向上させ、変更サイクルタイムを大幅に短縮し、エラーを最小限に抑えます。
CATIA 3Dエレクトリカル・デザイン(EHD) デジタルモックアップ上で大規模なワイヤーハーネスの配置・配線検討、モデリングなどを行うことができます。 |
CATIAフレキシブル・サーキットボード(FCB) フレキシブル基盤の3D設計をECADエンジニアとMCAD設計者とのコラボレーティブな作業で並行して行うことができます。 |
KNOWLEDGE/ナレッジ
CATIAナレッジは、非常に複雑で属人化しがちなエンジニアリングノウハウを定型化して再利用可能にすることによって、製品開発プロセスを加速します。過去のベスト・プラクティスに準拠し、ノウハウを収集するといったメリットがあります。
高度なパラメータ設計や、収集されたノウハウ、最適化ツールを参照・利用でき、標準ルールを定義することで、設計品質の評価を行うことも可能です。
CATIAナレッジ・エキスパート(KWE) 計算式やルール、リアクションやチェックをナレッジとして設計に組込み、これを活用してエラーを減らし、設計を自動化して生産性を向上できます。 |
CATIAプロダクト・エンジニアリング・オプティマイザー(PEO) 代替案の設計を見つけ、正確に設計を最適化することができます。使用する2つの補完ツールには、実験計画法(DOE)および目標による設計があります。 |
CATIA価格
お客様に最適なCATIAソリューションをご提案いたします。 CATIA V6はモジュール構成になっており、お客様それぞれが最適な構成をお選びいただけます。構成によって前提条件・稼働環境などが異なり、価格も異なりますので、詳細につきましてはお問い合わせください。