設計者CAEの必要性
設計者CAEは、設計初期から製品の性能向上を予測でき、検知された不具合をすぐに除去して設計の手戻りを大幅に削減するCAEフロントローディングを実現、製品開発の期間短縮に大きく寄与しています。近年、環境にやさしい省エネの達成について世界的な大きな目標が設けられ、各メーカーでは安全性の確保を前提にした製品の軽量化要求がますます高まっています。これには従来の過剰設計を抜本的に見直して、軽量化設計に努める必要があります。安全性確保に基づいた最適な設計を進めるためには現実の世界に限りなく近い解析、すなわちリアリスティック・シミュレーションを施す必要があります。
ファソテックのCAEスキル診断
これから設計者CAEを始めるお客様、あるいはより強力にCAE推進を望まれるお客様へCAEスキル診断をお勧めします。CAEを展開するにあたっては、社内のCAEスキルレベルを把握して、スキルに応じた的確な人材配置が望ましいと考えます。またスキルが不足している場合は計画的にスキル育成を実施する必要があります。まずはファソテックのCAEスキル診断を受けていただいた後、診断結果をフィードバック致します。その結果にも基づき、お客様に最適なスキルアップ教育カリキュラムをご提案致します。
ファソテックのCAEスキルアッププログラム
このカリキュラムは座学教育と実習教育の2種類のコースで構成されています。座学教育は基礎知識の習得を目標にしており、実習教育はCAEソフトウェアのオペレーションを中心としたコースです。現在ご提供可能なカリキュラムは6コースですが、今後徐々に拡張していく予定です。
座学教育コースの概要
「設計者のための材料力学」 |
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設計における強度計算の基礎となる材料力学全般について学びます。荷重や内力の種類、応力とひずみの関係、降伏条件や基準強さなど強度計算に必要な基礎知識を習得できます。 |
「設計者のための有限要素法」 |
設計者が有限要素法解析を行う場合に必要となる基礎知識を学びます。有限要素の種類、メッシュ分割の考慮点、解析精度の確認など線形解析の範囲で実用的な知識を習得できます。 |
「設計者CAEステップアップの勧め」 |
リアリスティック・シミュレーション実現のために必要な種々の解析についてのノウハウを学びます。振動解析、伝熱解析、非線形解析、アセンブリ解析などについて必要性と解析時の考慮点を習得できます。 |