インクジェット式3Dプリンタ EDEN CONNEX Objetの導入事例のご紹介

医療業界ではＣＴやＭＲＩから得たデータから、手術前シミュレーション用モデルや患者個人に合わせたモデルを造形することが出来るＲＰ装置のニーズが高まっています。Objet社製3Dプリンタは、造形用樹脂FullCure720がUSP(米国薬局方)クラスの試験に合格しており、簡単に造形出来ることが評価され、医療業界からの需要は増加傾向にあります。医療と工学が融合することで、患者・医療関係者の双方にとって確かなメリットをもたらしています。

ヘッドランプやミラーなど同社の主力商品のデザインも多様化し、より現物で確認する必要性が高まっています。Eden500Vの導入により、従来の3D CADでのCGによる設計・デザイン、データ収集に加え、実物の質感・フィーリングを確かめられるようになりました。設計、デザインから量産までの期間短縮化では、試作品製作までの段階で、形状確認、組み立てシミュレーションを行うことが大切になります。それを実現することで金型修正や設計変更などの時間的・作業的ロスやムダを削減しています。

容器試作のうち、NC加工機では対応できないキャップ、ボタン、歯ブラシなどの試作に活用しています。3次元CADでの設計後、金型製作の前段階でEdenを活用することにより、たくさんの試作アイデアが生まれ、検証できるようになりました。また、「液切れに問題はないか」など、金型の製作までは設計上での確認が主だったものが、手軽に実際に使って確認できるようになりました。技術者自身が自分のアイデアを身近なところで検証できるため、技術者の育成にも効果を発揮しています。

Objet3Dデスクトッププリンタの導入は、営業の提案力向上や社内外コミュニケーションの簡易化にも繋がりました。ムラコシ精工は、顧客企業に自社製品を提案する際に、造形モデルを活用しています。実際にその場に「モノ」があるときとないときの違いは明確です。会話の中に「モノ」を物理的に置くことで、より的確に顧客のニーズを捉え、それに応えることができるようになりました。