3DCS 製品構成
3DCSの基本構成パッケージに、目的に応じた3種類のオプションがアドオン可能です。
3DCS FEA Compliant Modeler | 3DCS Advanced Analyzer/Optimizer | 3DCS Mechanical Modeler | |
---|---|---|---|
3DCS Variation Analyst | ○ | ○ | ○ |
3DCS Mechanical Variation Analyst | — | ○ | ○ ※構成に含まれています |
3DCS オプションパッケージ
3DCS FEA 弾性変形モデリングは、公差解析ソフトウェア3DCSにアドオン可能なFEA弾性変形モデリングツールです。弾性体部品を考慮しながら公差を最適化することで、より現実的で安定性のある品質を実現します。3DCS FEA 弾性変形モデリング機能を活用することで、これまで解析が難しかった変形による影響を設計初期段階から効果的に検証することができ、コスト削減に貢献します。
3DCSオプション FEA 弾性変形モデリングの特徴 - 弾性変形を考慮した3D公差解析 -
3DCS FEA 弾性変形モデリングは、変形が可能な部品やアセンブリを簡単に、かつ短時間にモデリングする機能を備えているため、例えばシートメタル、プラスチック、合成素材、ガラスのような変形する部品を含むアセンブリ内でのバラツキを、より正確にシミュレートすることが可能です。また、スプリングバック、重力または製造時における製作や組み付けの操作(クランプ・アンクランプ、溶接、締結、荷重適用など)の結果生じる部品をシミュレートします。
- 仮想のアセンブリプロセスの中で変形をシミュレート
- フォトリアリスティックレンダリングを使った変形
- モンテカルロと関数ベースの解析をサポート
- クランプ、溶接、荷重、スプリングバックのモデル化
- 既存のFEM/FEAモデルに影響し、変形パーツに正確に反映
- 覚えやすく直感的なグラフィカルユーザーインターフェース
- モンテカルロシミュレーション、感度解析(寄与率)、GeoFactor解析
(製品形状を変更するか否かの判断を支援する分析)、
の3タイプにより出力
3DCS 高速解析/自動最適化は、公差解析ソフトウェア3DCSおよび3DCS Mechanicalにアドオン可能な、設計サイクルの初期段階で寸法公差の問題識別を可能にする、3次元公差解析の高速解析/自動最適化ツールです。品質管理マネジメントの中で、すばやくバラツキの結果を得ることができますので、コストを考慮しながら最適公差を見つけ出すことが可能です。 3DCS高速解析/自動最適化機能を活用することで、試作段階での組付けおよび品質問題を事前に回避することが可能となり、公差配分のプロセスを改善し、コスト削減に貢献します。
3DCSオプション高速解析/自動最適化の特徴 - 高速解析と自動最適化を行う公差解析 -
3DCS Advanced Analyzer/Optimizer(AAO)は、実際の製品製造前に設計の非効率性を識別するソリューションです。即時に寸法公差のバラツキを分析し、バラツキに関わる重要な公差や組立プロセスを識別します。
■ 3DCS Advanced Analyzer ―高速解析
- リアルタイムアナリシス
- 結果表示マトリクスの中で公差を変更し、素早く結果を更新
- センシティビティ・インデックスで全体のばらつきを表示
- 影響度をカラーマップで表示
- グラフィックチャートで寄与度を視覚化
■ 3DCS Optimizer ―自動最適化
- 小コストで高品質を達成するために公差を最適化、寸法目標値を維持しながら最大の公差を算出
- 与えられた一定の予算内で品質の最適化、“目標コスト”を達成するため最少費用で最適公差を算出
3DCS 機構解析機能は、アセンブリ製品の運動(機構)を考慮した3D公差解析を実行可能にするモジュールです。機構ジョイントのライブラリを提供していますので、簡単に機構の動きを定義できます。実際に動きの範囲内での公差解析が実行可能になり、稼働部品の組み付け前に、製品のばらつきを機構の動きの中で検証可能なので、試作コストの削減や高品質な製品設計および開発を実現可能にします。
3DCSオプション 機構解析の特徴 - 機構(アセンブリ製品の運動)を考慮した公差解析 -
3DCS 機構解析は、キネマ機能を実現するアドオン製品です。基本構成3DCS Mechanical Variation Analystの構成には標準で含まれます。
- ジョイントと動的定義を行うライブラリを使用することで、ユーザーが直接組立工程をモデル化
例)Three-Barリンケージを3つの回転ジョイントの動きでモデル化 - CATIA V5で作成されたDMU KINジョイントを自動的に3DCSへインポート可能
- マルチステージアセンブリをサポート
- 複数の運動定義の範囲のステップで解析が可能
※キネマAdd-on機能では、以下のジョイントがサポートされています。
サポートされているジョイント
- Revolute
- Prismatic
- Cylindrical
- Spherical
- Planar
- Coincidence
- Contact
- Offset
- Angle
- Fixed
- Fixed Together